ども、てらかっぱです。
つづきです。
天皇と不倫相手の忖度を受けた和気清麻呂御一行。大分県の宇佐八幡宮に立ち寄ると考え込みます。
本当に天皇家と縁もゆかりも血のつながりもない弓削道鏡なるヤカラを天皇にしていいのだろうか?
藤原仲麻呂はヤナ奴だったので失脚させたい。
だが、天皇の不倫相手を信任したわけではない。
という野党グループの忖度をも受けてる和気清麻呂
安倍総理を失脚させたいから希望の党に合流するけど、小池知事が総理大臣になるのはやだな。とか、自分の不倫相手だけど優秀なので政治のパートナーにしますという国会議員。
などと同じ状況が1000年以上も前にも行われていたのです。
和気清麻呂は2つの勢力の板挟みになります。
1 天皇とその愛人グループ
2 別に政策はないんだけど国のトップには反対するグループ
どちらも日本をダメにするグループです。
もはや究極の選択です。
結論
和気清麻呂は第三の選択肢を選びます。
3 皇統を繋げる
世の中には二択に見えて実は三択のような事例が多いのです。第三の選択肢を見つけ出すことができるかがビジネスマンの資質として問われるのです。
そう決めた和気清麻呂は「道教を天皇にせよという神託」はなかったと天皇に奏上します。
天皇は怒りました。愛人弓削道鏡に入れ込んでた天皇は「道教こそが日本を救う」と思っていたのです。
核武装こそが我が国を救う唯一なのです!という一国の指導者とおなじもんです。
で起こった孝謙天皇が何をしたかというと
お前なんか「きよまろ」じゃねぇ「きたなまろ」だ!!ということで清麿から穢麻呂に改名させます。天皇の側近だったお姉さんも流れ弾が当たって「広虫」から「狭虫」となりました。
子どものいじめか!!
と思うかもしれませんが、言霊を信じ、名前には神様の力が宿ると考えられた時代。いい名前にはいい力が働き悪い名前には悪い力が働くとみんなが思っていたのです。
天皇は和気清麻呂に呪いをかけました。
現人神である天皇が臣下に呪いをかけたのですからこれはもう究極の職権乱用です。
この宇佐八幡宮神託事件の結果により弓削道鏡は失脚。次の天皇を誰にするのかは振り出しに戻ります。孝謙天皇はもうやる気なし、民間人を天皇にしようとしたくらいですから天皇家なんてどうなってもいいやという感じです。
さて、弓削道鏡だけでなく反対しか言わない野党集団の両グループをも失脚させた、和気清麻呂が選んだ皇統を繋げる第三の選択とは何か。
つづく!
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